ご要望の日常動作を実現するための三種類のトレーニング
約40〜50分の準備運動はみんなでワイワイと取り組み、その後にはご利用者様が個別で取り戻したい日常動作の内容に則した個別メニューを三種類行っていただきます。
各20分ずつで合計約1時間前後のトレーニングとなっており、「立ち上がりをスムーズにしたい」「階段をスイスイ上り下りしたい」「肩の痛みなく毎日歯を綺麗にしたい」などといった事前にお伺いしているご要望を叶えるために「筋トレ」「パワープレート」「スクエアステップ」を組み合わせて指導してまいります。
筋力トレーニングで日常動作に必要な筋力を的確に狙い撃ち
腕立て伏せやスクワットなど、これらのような比較的ハードな筋トレは基本的にコーチが目の前のご利用者様に必要だと判断されない限りはメニューに加えません。では、どのような筋トレを行うのかというと、負荷が適度で日常動作の回復に効果的な筋力を狙い撃ちできるようなもので、ピラティスボールやエクササイズシューズなどを活用して指導してまいります。
椅子から立ち上がるときに必要な筋肉、階段を上り下りするときに必要な筋肉、料理をするときに必要な筋肉など、目標とする日常動作によって鍛える必要のある筋肉は異なってまいります。また、痛みが発生している原因の一つでもある筋力の衰えを狙い撃ちして鍛え、痛みが発生しにくい身体づくりを目指します。事前にご利用者様にお伺いした支障をなくしたい日常動作を実現するためには、どの筋力を楽しく鍛えていく必要があるのか、メニューを厳選してまいります。
3次元のハーモニック振動で体液の循環を活性化させる
一般的にこのような振動機器というと、前後左右の2次元に揺さぶるものが多く見られますが、今回採用しているのは3次元のハーモニック振動が実現可能な「パワープレート」といった最新機器です。前後左右に上下の振動も加えていることで、従来の2次元振動から3次元振動へと発展しているこの機器では、血液・リンパ液・髄液などが立体的な振動によって循環が促されます。
そうすると、普段使っておらず血液が行き渡りにくい末端の毛細血管にまで血液が循環し、しっかりと全身に酸素が行き届くようになります。老廃物の処理が活性化するとともに新陳代謝も良くなっていき、ダイエット、骨密度・骨硬度が高まる、バランス感覚の向上、体幹が鍛えられて姿勢が整うなどの結果を目指してまいります。この機器は、NASAの宇宙飛行士が地球に帰還した後の筋力リハビリにも採用されるなど、エビデンスもしっかりしているのが強みの一つです。
ワーキングメモリの活性化のためスクエアステップを導入
多くのご高齢者様ができれば避けたいと思う不調のトップ3には入るのではと考えられる「認知症」、この不調も普段から脳トレをしっかり行うことである程度予防でき、いくつになってもボケがなく明瞭な思考で過ごせます。その脳トレに適切な「スクエアステップ」といった身体と頭を同時に使う次世代のエクササイズを取り入れております。
特別なマットは学校の黒板のような深い緑色で、その上にチョークの白のような枠が正方形のマス目状が描かれ、そのマットを床に敷きます。そして商店街の色が違うタイルの上だけ渡って遊んだ子どもの頃のような感覚で、指定されたマスの上を歩いていただきます。加えてマスの位置を記憶し、思い出しながらマスの上を歩くことによって、短期記憶が鍛えられ、ワーキングメモリも活性化してまいります。ただ記憶力を鍛えるだけではなく身体を同時に使うことで遊び感覚で楽しめ、さらに効率よく脳も鍛えられていきます。